生下時より認める青色や褐色のあざを対象としたレーザー治療になります。
※使用機器:ザ・ルビーZ1Nexus(株式会社ジェイメック)
保険適応機器となります。太田母斑、異所性蒙古斑では5回まで、扁平母斑では2回までが保険診療内で治療できます。
※単なる美容目的ではない場合が適応になります。
太田母斑
太田母斑は目の周りや頬を中心に片側の顔面に見られる青あざです。乳幼児期から濃くなるものや両側にできることもあります。肩の周りにできる同様のあざは伊藤母斑と呼ばれます。太田母斑には子供の時から生じるもの、大人になってから生じるものがあります。太田母斑は自然消退が見込めないため、治療はできるだけ早めのレーザー治療が望まれます。鎮静(全身麻酔)が必要な場合は大学病院と連携して治療を行います。
異所性蒙古斑
おしり以外に見られる蒙古斑を異所性蒙古斑と呼びます。通常は5~6歳までに自然に消退すると考えられていますが、青い色調が残ることがあります。
レーザー治療を行うかについては、5~6歳以降に残ったものに照射するという考え方と、照射面積が小さく、治療効果も高いとされる幼少期に照射するという考え方があります。
どの異所性蒙古斑が残るのかを正確に予想することはできません。そのため照射を行うかどうかは保護者のかたとよく相談したうえで検討します。照射面積が大きく鎮静(全身麻酔)が必要な場合は大学病院と連携して治療を行います。
扁平母斑
茶あざとよばれる平坦な茶色い色調をしたあざになります。ほくろのように盛り上がってくることはありません。その色調からカフェオレ斑と呼ばれることもあります。色調が均一なのが特徴です。扁平母斑が悪性することはほとんどないため、色調の改善が治療の目的になります。すべての方にレーザーが有効でなく、レーザー治療を行った後に、一旦は薄くなりますが、長期間経過したあとに再発する場合もあります。
※これらの疾患は小児に限らずレーザー治療が可能です。成人の方でも治療を希望される方は、受診・ご相談ください。